よろず日報

世界中のあらゆる出来事の中からトレンドになりそうでならない、でもニュースバリューのある面白そうな事を探してアップしています。

イヴァンカ基金に日本政府が57億?トランプ家族の偽善運動

11月3日、この日本国憲法が施行された記念日に、日本の総理大臣は、他国の一基金に対して57億円もの血税を寄付することを決定した。

寄付される先は、トランプ米大統領の娘である、イヴァンカ・トランプ氏が設立した組織、イヴァンカ基金だ。

イヴァンカ基金は、世界銀行のバックアップで作られたが、そもそもは個人の立案した企画であり、政府が関与すべきものではないと考えられる。

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

大統領の娘であるのをいい事に、公私混同も甚だしいが、それに同調する日本政府の方針を疑う。

イヴァンカ基金に対しての、個人的な意見を述べたい。

 

 

イヴァンカ基金は女性起業家に対する慈善運動?

 

f:id:wwptalk:20171103175742j:plain

 

 

ジェンダー差別を背景に、世界の女性起業家に対して支援するのが目的らしい(予定では、1000万円規模の資金を調達するとしている)。

5月には、サウジアラビアやアラブ首長国連邦に赴き(トランプの外交に便乗)、ブルカで顔を覆った女性15人を前に演説を行った。

内容は、女性によるリーダーシップを、もっとビジネス界でも発揮すべきだ、とのこと。

 

サウジや首長国連邦は、既に1億ドルの資金援助を約束している(すでに支払われた)。

これは、主に中近東の女性が、ビジネス業界で活動しやすいようにとの計らいからだ。

しかしながら、イスラム諸国では、女性のビジネスへの進出に厳しい制約が課せられており、イヴァンカの行動は、ある意味内政干渉となりかねない。

 

さらに、トランプが大統領選挙中、ヒラリー陣営が中近東の諸国から献金を受けた際には、「サウジアラビアとその周辺国家は、クリントンに多額の寄付を行っているが、それらの国は、女性を奴隷とし、ゲイを殺している。ヒラリーは、そんな国からの金は返すべきだ」とツイートしていた。

要するに、女性のビジネス業界への進出を妨げているばかりか、女性の人権をも保護できない国が、人権擁護にまつわる問題に口を出すなと言ったわけだ。

にもかかわらず、自身の身内が同じことをする場合には、黙認するどころか協力している。

 

 

シニアアドバイザーの地位を利用して

 

大統領のシニアアドバイザー(Senior Advisor to the President)とは、あくまでも大統領の政策を補佐するのが役割だが、補佐官とは違う。

1993年からこの役職は発足し、それ以来、時の権力者へのごますりをしている。

実質的には、大統領の好感度を上げるための「客寄せ役」、とでも言っておこう。

 

イヴァンカと、その夫であるカシュナーは、シニアアドバイザーに就任するとき、資産の多くを整理している。

かなりヤバイ類のビジネスもあったようだが、トランプが就任する前に片付けた(ちなみに、カジノは2009年に倒産。その頃イヴァンカは経営にも携わっていた)。

しかし、依然として不明瞭な点は残っており、今後問題が出て来ても何らおかしくはない。

 

イヴァンカ氏は、靴のデザインを盗用した疑いで訴訟を起こされたり、自身の運営するブランドが有名デパートからボイコットされるなど、これまでにもいくつかのトラブルがあった。

とは言え、彼女には少なく見積もっても数百億ドルもの個人資産があり、押しも押されもせぬセレブである。

起業家としての影響力も十分だが、ここへ来て大統領の威光を笠に着るとは、かなりしたたかというべきか。

 

今回の基金においては、彼女の主導ではないとされているが、サウジアラビアでの演説にせよ、彼女の意志が色濃く働いているのは間違いない。

アメリカではすでに、彼女の行動が偽善行為に当たるのではないかとの、疑いの声が挙がっているほどだ。

いずれにせよ、大統領のシニアアドバイザーが、基金とはいえ、自身からビジネスに繰り出すのは異例と言える。

 

 

安部政権はただのごますり?

 

今回の選挙で、自民党が政権を握れたのには安堵したが、安倍政権には不安しかない。

その理由としては、政権内でのスキャンダルが多いのと、閣僚の発言(意志)が民意とは乖離し過ぎているからだ。

加えて、あまりにトランプ政権よりな思考は、今後反作用を生み出しかねない懸念がある。

 

今回のイヴァンカ基金への寄付にしても、さして必要があるとは思えない。

国際銀行の肝煎りとはいえ、イヴァンカの個人的な思惑が働く基金であり、日本政府が寄付をするいわれはどこにもない。

ましてや、甚だ大統領アドバイザーのすべきことではなく、トランプ政権のダブルスタンダードを絵に描いたような行動だ。

 

安倍晋三は、国家予算を自身のポケットマネーとでも思っているのだろうか?

いずれにせよ、国内にも女性問題は山積しているというのに、苦労を知らない白人女の、政権存続のために行う思い付き企画に、国家が踊らされるのは問題だ。

いい加減に、バカは止めてもらいたいものだ!

 

スポンサーリンク

 

 

 

終わりに

 

ジャンヌ・ダルクがそうであったように、自由は決してむこうから歩み寄ってはこない。

自由とは、勝ち取ってこそ価値がある。

世界では、多くの女性が権利の確立に奔走しているというのに、イヴァンカは、女性の権利を凌辱している大統領の下で役職に就きながら権利を謳っている。

 

この矛盾、二枚舌に気付かないとは、日本の政治家のお粗末さには呆れるばかりだ。

日本の国家予算からすれば、57億円は砂粒一つの重みもないかもしれないが、それでも多くの問題を解決しうる額に当たる。

手前がアメリカにいい顔をしたいだけに、国民の同意もなしに税金を寄付する安倍晋三に、ほとほと愛想が尽きた。

 

早く、自民党次期総裁が立つことを期待する。